ペットとして大人気のウサギ。専門店等では、様々な種類やカラーの子たちを見るようになりました。
ペットとして飼われているたくさんの種類のウサギたちは、見た目も大きさもばらばらですが、元をたどると1種類のウサギにたどり着く、ということはご存知ですか?
ここではウサギのルーツや野生下での暮らし方、習性など、基本的な情報をお伝えしていきます。
意外と知らないことや新しい発見があるかも♪
「うちの子」を含めたウサギのこと、いろんな面から見ていきましょう。

ウサギの生態

たくさんの種類の飼いウサギたちは、もともとは「アナウサギ属」の「ヨーロッパアナウサギ」という種類のウサギが品種改良されたものです。
ヨーロッパアナウサギは草原や草木のある丘陵地帯に生息していて、地中に複雑な巣穴を掘って生活しています。巣穴には寝床やトイレなど、様々な役割の部屋があります。昼間は巣穴で休んでおり、夕方頃から外に出て、巣の周辺で草や樹皮、植物の根などを食べます。早朝や夕方が、一番活発な時間帯です。
おうちのウサギさんには安全な環境があり、巣穴を掘る必要はありませんが、おうちの中でも「ホリホリ」する子は多いのではないでしょうか?本能的に穴を掘る習性があるんですね。
また、足を大きく踏み鳴らすスタンピング、いわゆる「足ダン」は、野生下では地面を鳴らして仲間に危険等を伝える行動です。飼育下では、ストレスや何かの要求等を表現していることが多いようです。

ちなみに日本でもみられる野生種の「ノウサギ属」は、「アナウサギ属」とは生態が異なります。
ノウサギは地下に穴を掘る習性はなく、特定の巣をつくらずに、昼間は木の根元や藪の中などで休んでいます。
赤ちゃんウサギにも違いがあります。アナウサギの赤ちゃんは目も耳も閉じ、被毛がない状態で生まれますが、ノウサギの赤ちゃんは体毛で覆われており、生後すぐに動き回ることができます。
ノウサギとアナウサギでは、交配ができません。

そしてウサギは、野生下では「被捕食者」(獲物として襲われる側)になります。
天敵となるのはイタチ・キツネ・オオカミ・ワシ・タカ等です。
そういった敵から逃げ、自分の身を守るために、
・警戒心が強く、周囲の音を敏感に拾って反応する
・弱いところを見せると襲われるので、病気を隠す
・すぐ逃げられるように、目を開けて寝る
等の習性があります。

ウサギは現在「ウサギ目(重歯目)」に分類されていますが、19世紀頃までは、ネズミと同じ「げっ歯目」と思われていました。
げっ歯目との違いとして指摘されたのが、上の切歯(前歯)が二重になっている点等です。ウサギの上顎の切歯は見た目には2本ですが、その2本の裏側に小さな歯があり、切歯が二重になっているのです。
ウサギはすべての歯が伸び続けます。げっ歯目の中でも、モルモットやチンチラはウサギと同じで切歯・臼歯とも伸びますが、ハムスターやリスは切歯だけが伸びるという違いがあります。
歯の伸びすぎに気を付けないといけない、という点は、みんな共通です。

ウサギの体の特徴

●歯が伸び続ける
大人のウサギでは、上下合わせて切歯(前歯)が6本、臼歯(奥歯)が22本あります。この全ての歯が、一生伸び続けます。主に食事で歯を摩耗させることが大切です。

●完全草食動物
人間は食物繊維を消化できませんが、ウサギの場合は、盲腸の腸内細菌によって食物繊維から栄養豊富な「盲腸便」がつくられ、これが栄養源のひとつとなります。

●ここが敏感!
ウサギは聴覚がとてもすぐれていて、大きな耳は遠くの小さな音も聞き取ることができます。
そして、鼻。自分の匂いや敵の匂い、食べ物の匂いも敏感に感じ取ります。
目は頭の両側についていて、視界が広く、両目を合わせるとほぼ360度を見渡せるといいます。ただ、きちんと立体に見えているのは左右の視界が重なる正面10度程で、他は遠近がよくわからないようです。

ウサギの種類

たくさんあるウサギの品種の中で、一部をご紹介します。

●ネザーランドドワーフ
飼いウサギの中では最も小柄な種です。耳が短めで、コンパクトなまるっこい体をしています。性格は活発で好奇心が旺盛ですが、やや繊細で神経質な面もあります。

●ホーランドロップ
「ロップイヤー(垂れ耳)」と呼ばれる種類の中で、一番小さな種です。おっとりした穏やかな性格の子が多く、ロップイヤー種全体の特徴として、やや太りやすい傾向がみられます。

●ミニレッキス
光沢を持ったビロードのような質感の毛並みを持っています。品種改良の中でヒゲが退化し、目立たなくなっています。性格は人懐っこく穏やかです。

●ジャージーウーリー
ウールのようなふわふわの毛並みをもった長毛種です。やわらかい毛は毛玉にもなりやすく、ブラッシング等、日常のお手入れが欠かせません。

●ドワーフホトト
アイラインを引いたように、目の周りが黒く縁どられているのが特徴です。体は小柄で、真っ白な美しい毛並みを持っています。性格は人懐っこく好奇心旺盛です。

●ミニウサギ
ミニウサギという品種はなく、ミックス(雑種)のウサギがそう呼ばれることがあります。子ウサギの頃は小さくても、成長すると「ミニ」ではなくなることも。外見も性格も個体差が大きく、オンリーワンであるともいえます。