チンチラが安心して快適に過ごしてもらうためには
住みやすい環境作りが大切になってきます。
快適に過ごせる環境を作るために私たちはどのようにすればいいのでしょうか?

今回はチンチラを飼育するにあたって
快適な温度湿度やケージの選び方についてご紹介していきます。

◆快適な温度・湿度

チンチラは野生下では、アンデス山脈の標高が高い寒く乾燥した場所に暮らしていますが、
ペットとして飼われているチンチラは暑さや寒さに弱く、特に日本の高温多湿が苦手です。

温度:15~25℃
湿度:30~40%(50%以下)
が好ましいとされています。

気温が上昇してくる4月くらいから10月くらいまではエアコンなどの冷房機器を活用し
上手に温度と湿度を調整するようにしましょう!

◆ケージの選び方

<サイズ>

チンチラは、他の草食小動物たちに比べてとてもジャンプ力がある動物です。
そのためケージはチンチラが十分に上下にも動き回ることができるような広さと高さが必要になります。

幅:60~80cm
奥行:45~60cm
高さ:60~100cm
ほどのものを選びましょう!

幼いチンチラは環境に慣れるまでは大きいケージだとかえって落ち着かない場合もあるので、
チンチラの年齢やそれぞれの性格、運動能力などに合わせて最適なサイズを考えてあげましょう。

<素 材>

チンチラはわんぱくで齧るのが大好きです。
手先が器用で物を持ったり齧ったものを直ぐに口に入れたりいろんな場所によじ登ったりします。
齧って物が壊れたりすると危険なこともあります。

・直接触れても安全な素材
・できるだけ丈夫なもの
・壊されにくいもの

以上のことを考慮するとスチール製のケージがオススメです。

<ケージの網目>

ケージの網目が広いと簡単にすり抜けて脱走してしまいます。
痩せている子や子どもだと網目の間が3cmもあれば簡単にすり抜けてしまいます。
最悪の場合すり抜けようとして挟まってしまい抜けられなくなることも…。
こうした事故を防ぐためにも網目の間が3cm以下、子どもの場合は2cm×2cm以下のものを選びましょう。

<掃除のしやすさ>

日常的にこまめな掃除が必要になるのでケージの床面や底網は洗いやすく掃除しやすいものを選びましょう。
床トレイや底網が引き出せるタイプは掃除がしやすく、ケージにキャスターが付いているものは
ケージの下も掃除がしやすく移動もしやすいです。
ケージ内に設置している小屋など大き目の飼育グッズが出しやすいように
大き目の扉があったり天井が開けられるタイプはなにかと便利ですよ。

チンチラ用のケージや小動物用ではないケージなどを選んでしまうと
チンチラに合わせて自作で網目の工夫や改良をしなくてはいけなくなるのでおすすめしません。

◆ケージの置き場所

チンチラが落ち着いて心身ともにリラックスできる場所に置くようにしましょう。
避けるべき置き場所についてまとめてみました。

*床への直置き

安全面を考慮すると床に置いた方がいいのですが底冷えしたり
空気の循環が悪いことがあるので10~20cmくらいの台の上に乗せるようにしましょう。
またキャスター付きのタイプはキャスター分の高さがあるので底上げしなくても大丈夫です。

*窓ぎわ

直射日光が当たることで体の表面温度が上昇したり冬場は冷気が入り込みやすい。

*ドアの側

開閉によってケージに風が入り開閉する音に驚いてしまい落ち着けない。

*風通しが悪い場所

空気の流れが悪くほこりもたまりやすくなります。
設置する場所の風通しが悪い場合は
サーキュレーターなどを活用することで空気の流れが良くなります。

*電化製品(テレビ・電話・電子レンジ)の近く

電化製品から電磁波が出たり、大きな音に驚いたりしてストレスを感じやすいため好ましくありません。

*キッチンの近く

コンロを使用中は熱くなったり水回りだと水はねや水音をうるさく感じたり、
湿気がこもりやすいので好ましくありません。

いかがでしたか?
チンチラは臆病ですが陽気で好奇心旺盛、人に対しては懐っこい性格をしています。
そのため環境作りの際はチンチラが落ち着ける環境も大切ですが人とコミュニケーションが取りやすく、
安心してくつろげる空間にしてあげましょう!

次回はチンチラにより充実した日々を過ごしてもらえるような
床材やロフト・ハウス、食器などの生活用品についてご紹介したいと思います。