
インコのボディランゲージとは、インコが視線・表情・姿勢・身振りなど全身を使って、
今の感情や意図を私たちに伝えてくれるコミュニケーションの手段です。
インコは多彩な表情やしぐさ、全身を使って喜怒哀楽や何をして欲しいかを私たちに伝えてきてくれます。
どのようなときにどのようなサインをするのか、先ずは感情や今の気分に関するサインをまとめてみました!
◆絶好調なとき
体調や気分が良いとき、風に当たったとき、見通しがいい場所に居るときなどに元気よく鳴きます。
反対に体調があまり優れないときはさえずることがほとんどないので、
鳴き声の有無だけでも体調のバロメーターになります!
◆嬉しいとき

・止まり木を左右に行ったり来たりする
・上半身だけ左右に揺らす
・頭を上下に振る(ヘッドバンキングのような)
・ケージに飛びつく
など
これらはハイテンションで気分が高揚しているときに行いますが、
個体によって表現の仕方が違うかもしれません。
◆主張している・興奮している・怒っているとき

・羽毛を逆立てたり翼を広げる
・瞳孔が収縮している
・くちばしを大きく開けて当ててくる
全身の羽毛を逆立て瞳孔も収縮しているときは、
縄張りの主張(飼い主さん以外の人・他の動物に対しても行う)や怒っているサインです。
「ギギッ」などと鳴いたり奇声を発したりするので、このときは気持ちを逆なでしないように
その場から離れるなどしてそっとしておきましょう。
◆怖がっている・驚いたとき
・体に翼をピタッとつける
・体が後ろにのけぞっている
・慌てて飛び立って逃げる
・「ギャッ」「ビッ」などと鳴く
・冠羽が逆立つ(オカメインコの場合)
恐怖を感じているサインなので、しつこくしないようにしましょう。
◆落ち着いている・眠たいとき

・「ブチブチ」など呟く、「ジョリジョリ」などくちばしを擦り合わせる
・羽毛をふんわりさせて目を閉じている
・頭を背中に回して顔を背中にうずめている、目を閉じている
羽繕いをしたり、足で頬などを掻いているのは落ち着いているときです。
くちばしを擦り合わせたり目を閉じたりするのは眠たいサインです。
おやすみタイムなので静かにして環境を整えてあげて下さい。
◆甘えたい・かまってほしいとき
・指などに頭や体を擦り寄せて来る
・羽毛を軽く逆立てて首をかしげる
など
仲良しな鳥同士で行う行動で、羽繕いに誘うしぐさでもあります。
アピールの仕方は、インコ独自に編み出していることもあるので
個体によって違うかもしれません。
これらはスキンシップを求めているサインでもあるので、
なるべく愛鳥の期待に応えてあげるようにしましょう!
あくまでも持論ですが、かまって欲しいサインを出しているときは
できるだけ期待に応えないと後々拗ねてしまうかも…。
注意したいのがかまうときには背中や体全体に触れてしまうと発情を誘発させてしまうこともあるので、
体は避けて頭部や頬、インコたちが好きな耳の辺りを掻いてあげるようにしましょう!
これまではインコの感情や要求してくるときのサインを紹介してきましたが、
ここからはインコの体調に関わってくるボディランゲージについてまとめてみました。
◆暑がっているとき
・体から翼(脇の下)を浮かせている
・くちばしが半分開いている
・呼吸が荒い
・日陰を探して、ケージの隅や水の傍にいる
暑さを感じると羽毛の中に必要以上に熱がこもってしまわないよう両翼を浮かせて風通しをよくします。
このときにくちばしも開けて体温が上昇し過ぎないように調整しています。
30℃程度はインコそれぞれの生息地と同じような暑さなので快適ですが、
湿度が高いのは苦手なので湿度が高いときも同じサインをします。
◆寒がっているとき
・全身の羽毛を立てて膨らんでいる
・足の先まで羽毛で覆っている
・片足を羽毛の中にしまっている(片足立ち)
全身の羽毛を膨らませて温めた空気を外に逃がさないように体温を維持していて、
これを膨羽と言います。
眠たいときも体温を逃がさないように膨羽することがありますが、
寝る時間でないのにも関わらず常に羽を膨らましているようであれば
ヒーターなどでの保温が必要になってきます。
保温を行っても羽毛がまだ膨らんでいるようなら体調を崩しているかもしれないので、
かかりつけの病院で相談してください。

愛鳥の様子から、今の感情や気分などを読み取ることができれば
早い段階で体調の異変にも気付くことができますしこれまでよりも
さらに親密なコミュニケーションがとれるようになると思います。
しかしインコの嬉しいときや要求の仕方や表情には個性があるので、
一概に全てのインコに共通しているとは言えません。
愛鳥と一緒に生活するなかで、
動きや表情の様子をうかがいながら感情を汲み取っていきましょう♪


