オカメインコは、突然の物音や雷などに驚いてパニックになってしまうことがあります。
今回はパニックを引き起こす原因や対処法を一緒に学んでいきましょう!
◆オカメパニックとは
突然の大きい物音や雷・地震などに驚くことでパニックを引き起こすことを“オカメパニック”といいます。
オカメパニックは夜間や暗闇でなることが多く、驚いてパニックになっている最中は周囲を把握できず
ケージの中で飛んだり羽をバタバタさせてしまい、ケージの壁やオモチャに衝突してしまうこともあります。
また酷いときは足や翼の骨折・脱臼が見られ、頭を打ってしまうと脳しんとうになることもあります。
◆原因
大きな物音や地震・雷や車のヘッドライトなどの光、突然で予測できないことがパニックのきっかけになります。
しかしパニックの原因は不明であるとされています。
オカメインコは大人しく穏やかな性格の子が多く、繊細で臆病でもあるのでパニックになりやすいです。
特にルチノーに起こりやすいといわれていますが、これは遺伝的な要因がある可能性があると考えられています。
また多頭飼いしている場合は1羽が暴れ出すとその音に他の子も驚いて、集団パニックに陥ることがあります。
パニックは、数十秒で収まるときもあれば10分程続くこともあります。
パニックになっているときに怪我をしてしまうと大変なので、何かできることはないか…。
次は予防策をまとめてみました!
◆予防
*ケージの大きさ
ケージが大きい物だとパニックになってしまったとしてもケージの壁へ衝突した際の衝撃が軽減される。
*ケージ内のおもちゃ
お気に入りのオモチャ・よく遊んでいるオモチャのみにして、
ケージに入れるオモチャを必要最低限にしておく方が怪我をするリスクが軽減される。
*就寝時や不在のとき
就寝時は部屋の電気を常夜灯などにして完全に暗くしないようにしたり、ケージにカバーをかけておく。
不在のときなど、予測していない騒音や光に反応してパニックになってしまう場合は小音量でBGMを
かける。
など、対策をしてみましょう!
◆対処法
*パニック発生中
・落ち着かせるために、優しく声かけをする
傍に居るとわかってもらい安心させましょう!
・夜間の場合は、部屋の電気を少しずつ明るくする
急に明るくしてしまうと、ビックリさせてしまいます。
・落ち着いたことを確認してからケージから出す
怪我をしていないかな、大丈夫かなと気になるけれど、すぐに移動させるとかえってパニックを悪化させて
しまうかも…。
*パニック終了後
・怪我をしていないか確認する
出血をしていたら、ティッシュやコットンで出血しているところを軽く押さえて止血を行います。
羽軸が折れてしまって出血をしている場合は、この羽軸を抜いたら出血が止まります。
足を挙げたままにしていたり、翼が下がったままになっていたら骨折や脱臼をしている可能性が
あるので動物病院に連れて行くようにしましょう!
また、食欲が落ちていたりする場合も病院で診てもらいましょう。
~モモくんとハルちゃんの場合~
私は現在ノーマルのオカメインコ♂のモモくんを飼っていて、
8年前はルチノーのオカメインコ♀のハルちゃんを飼っていました。
ハルちゃんは特にオカメパニックを起こす頻度が高めで、幾度となくパニックを経験してきました。
◆実際に行っていた予防法・対処法
・ケージを大きめにする
・オモチャは、お気に入りのブランコのみにする(ハルちゃんの場合)
・就寝時は、ケージにカバーをかけて部屋の電気は常夜灯にする(ハルちゃんの場合)
パニック時は、部屋の電気はゆっくり明るくする
現在飼っているモモくんは、基本的にはオカメパニックになりにくいのですが地震が発生した時は
パニックになりやすいです。
それ以外でパニックを起こしても割と直ぐに収まる傾向にあります。
モモくんは部屋の電気を完全に消灯していてもオカメパニックにならず、
落ち着いて寝てくれるようになりました。
ハルちゃんは様々な対処法を試みていても地震や雷以外のちょっとした物音やすきま風にも敏感に反応し、
時には激しくパニックになってしまい羽から出血することもしばしば…。
出血したときは、ティッシュやコットンで圧迫止血を行いつつ落ち着いてもらうよう
撫でたりしてなだめていました。
私個人の見解ではありますが、オカメインコそれぞれの性格や住んでいる環境等によって
パニックの頻度や程度は左右されるのではないかと思います。
環境を変えるのは中々難しいとは思いますので、私たちが落ち着いて対処するように
心がけていくしかないのかなと思います。
いかがでしたか?
この“オカメパニック”は、オカメインコそれぞれの性格や陥っている状況によって
パニックの程度や落ち着くまでの時間が異なってきます。
飼育している子が、実際にパニックになっていると動揺してしまうかと思いますが、
慌てず対処することができるように少しでも参考にしてもらえると嬉しいです。
もし怪我をしたところから出血が止まらない・頻繁にパニックになる、
など不安に思うことがあれば早めに動物病院で相談されてみてくださいね。