モルモットに居心地よく日々を過ごしてもらうためにも、住みやすい環境を整えてあげることが大切になってきます。
今回はモルモットを飼育するにあたって快適な温度やケージの選び方についてご紹介していきます!
*快適な温度・湿度
モルモットは、寒暖差に弱い動物なので温度や湿度の管理が欠かせません。
モルモットが快適に感じる温度と湿度は…、
温度:20~26℃
湿度:40~60%
と、なります。
また、温度や湿度は同じ室内であったとしてもケージを設置する場所で変わってきます。
そのため、湿温度計はケージの齧られない位置に取り付け、適切な温度・湿度になっているか確認するようにしましょう。
*ケージの選び方
ペットショップ等で気軽に購入することができ、ウサギや小動物用で売られている金属製のケージがオススメですが、小動物専門店やインターネット通販では海外製のモルモット専用ケージが販売されています。
◇ケージの大きさ
1匹だけで飼うのであれば幅60㎝以上で奥行35㎝のものがおすすめです。
幅80㎝くらいのサイズであれば、隠れ家にもなるハウスを入れたとしても狭く感じることはありません。
◇ケージの高さ
モルモットはウサギのように高く跳ねることがないので、後ろ足で立ち上がったりしても天井に届かない30cm以上あれば十分な大きさになります。
◇ケージの種類・特徴
ケージは、既製品金属製ケージの他にホームセンター等で手に入る衣装ケースで代用することも可能です。
金属製ケージと衣装ケースには、以下のような特徴があります。
種類 | 特徴 |
金属製ケージ | ・通気性が良く、簡単に汚れも洗い流しやすいです。
・ロフトが付いていたり、ケージの底に移動しやすいようキャスターが付いていたりとバリエーションが豊富です。 |
衣装ケース | ・通気性が悪くなりやすく、不衛生になりがちです。
・衣装ケースの蓋の一部を切り抜いて通気性をよくするために網を張ったり、キリで給水ボトル用の穴を開けたり、改良が必要です。 ・飼っている子に合わせて住まいを作りあげることができます。 |
*チェックポイント
<ケージの網目>
・生後1カ月くらいの子だと網と網の間をすり抜けたり、大きくなってからも頭などが挟まってしまう、ということもあるので網目の幅に注意しましょう。
<ケージの金網>
金網部分に塗装やビニールコーティングされている物もあるが、それだと齧って誤食することもあるのでなるべく避けるようにしましょう。
<ケージの床>
既製ケージには、床に金網が付属されていることがあります。この金網は、足や爪が引っかかって怪我をしてしまうこともあるので、できれば外して使った方が安全です。
排泄物などで体が汚れてしまったりするので衛生面を考慮して金網を使いたい、と思われる場合には、網目が細かいものを選ぶようにしましょう。
このケージじゃないとダメ、ということはありません。
飼い主さんが日常に行うお世話が負担に感じてしまわないよう、またモルモットが快適に過ごせる物を選ぶようにしましょう♪
*ケージの置き場所
モルモットは比較的穏やかな性格をしていますが、ストレスに弱く臆病な性格の子もいます。
そのため、ケージはなるべく静かで人通りが少ない部屋の隅に置くのが好ましいでしょう。
しかし健康管理のためにも飼い主さんの目が届き、日常的に過ごすことの多いリビングなどで、
且つ飼い主さんがモルモットの視界に入る安心して落ち着いて過ごすことができるような
場所に置くことも大切です。
<窓辺は避ける>
窓辺など直射日光が当たる場合、日光が差し込むことによって体の表面温度が上昇してしまうことで、暑く感じてしまい体調を崩してしまうことがあります。
しかし、日当たりが悪い場所というのも良くないので、日光が程よく当たり風通しが良い場所を選ぶようにしましょう。
<エアコン・扇風機の風やすきま風>
温度湿度管理のためにもエアコンは欠かせませんが、エアコンの効かせすぎもかえってモルモットが体調を崩してしまう原因となってしまうことがあります。
そういった事にならないためにも、
・モルモットに直接エアコンや扇風機などの風が当たらないような位置にしましょう。
・冬の場合は、ドアの開閉によって冷気が入り込んで冷え込みやすいのでドアの近くは避けましょう。
<テレビやラジオ、スピーカー>
急に大きな音が出て響くのでこの近くは望ましくありません。
<不安定な台や棚の上>
地震など、何らかの拍子にケージごと落下する危険があります。
どうしてもこの場所しか選択肢がないという場合には、安定性の良い物を選びケージをしっかりと固定させましょう。
<水回り付近>
台所や洗面所などは、湿気が多いので避けましょう。
<他の飼育動物>
他の飼育動物が視界に入ると緊張して落ち着かなくなります。特に肉食動物である犬や猫、フェレット等は注意しましょう。
<観葉植物>
無害な植物も勿論ありますが、中には毒性があり誤食してしまうと中毒を起こして命を落とすこともあるので近くには置かないようにしましょう。
<電化製品のコード類>
手や口が届く範囲にあると、コードを齧ってしまって感電することもあるので注意しましょう。
いかがでしたか?
モルモットが”お家って快適だなぁ!安心するなぁ!”と思ってくれるような
心地が良い環境を整えてあげるようにしましょう!
次回はモルモットに更に充実した日々を過ごしてもらえるような床材やハウスといった生活用品についてご紹介したいと思います。