ハムスターも人と同じように年齢を重ねるにつれて、体の様々な箇所が衰え身体機能が低下していくことを老化といいます。
ハムスターの寿命
ハムスターは身体が小さく心拍数が高いため短命だといわれています。
種類ごとにみても大きな差はなく平均寿命は約2~3年です。
老化する速度に個体差がありますが、日頃から健康チェックを行うことで老化のサインに気づくことが可能です。
ハムスターの老化サイン
〇目が濁り白くなる。
〇硬いものが食べられなくなる。
〇体重が減ってくる。
〇腰が曲がり、歩き方に変化が見られる。
〇爪が伸び続ける。
〇毛並みが悪くなる。
〇睡眠時間が長くなる。
高齢ハムスターのお世話
◆食事
今まで食べていたペレットを食べなくなり摂取量が減るようであれば、まずシニア用のペレットに切り替えます。
いつも食べているペレットを食べやすいように水分を加えてふやかしたり、砕いてペレット団子にして与えるのもおススメです。
ペレット団子
【作り方】
➀ペレットを細かく砕く。
*好物のものを混ぜたりミルクを入れたりハムスターが喜んで食べてくれるような工夫をするのもおススメです。
➁水を加えて食べやすい大きさに丸める。
団子状のものを食べてくれないときは、流動食を試してみてください。
*流動食は上記で紹介したペレット団子を作る時と同じように作り、さらに水分を多く加えてスープのようにすれば完成です。
ペレットは硬くて砕くのが大変な場合などは小動物用粉末フードなども市販されていますので、こういった時短になるものも活用しながら介護していきましょう。
◎水分を含むご飯は、腐りやすいので頻繫に取り替えるようにしてください。
◆身体
・爪
ハムスターの爪は伸び続けます。
若ければ回し車など運動をした時に削れるのですが、高齢になりあまり動かず運動しなくなると爪が伸びすぎてしまいます。
放置すると、大怪我にもつながるので定期的な爪切りが必要です。
小動物用の爪切りを使用するか、自分で爪切りするのが難しく心配であれば動物病院でも切ってもらえます。
・ブラッシング
高齢になるとあまり毛づくろいをしなくなります。
ハムスター用ブラシや人間用歯ブラシを使用してやさしく負担がかからないようブラッシングをしてあげましょう。
こうすることで体を清潔に保つことができます。
◆環境
高齢になると足腰が衰え、些細なことで怪我をする可能性が高くなるのでケージ内の環境を見直しましょう。
動きが鈍くなってきたら使わなくなるので回し車を外しできるだけ段差をなくし、バリアフリー対応の環境にしてください。
床材を多めに敷き詰めるとクッション性が増して転落時の怪我を予防することができます。
また食器類やトイレは浅めのものにして使いやすくします。
高齢になると体温調節が上手にできないので温度湿度管理にも注意が必要です。
エアコンなどを活用して室温は20~25℃に湿度は40~60%を保てるようにしてください。
どんな動物でも老化は避けることができません。
日頃からハムスターの観察を怠らず、気になる症状があればすぐに動物病院を受診してください。