ハムスターは基本的には警戒心が強くとても繊細な動物です。
ハムスターと仲良くなるためにはどうすれば良いでしょうか?

今回はハムスターと上手に触れ合う為のポイントをご紹介します!

◇ハムスターとの接し方

ハムスターと私たちの体の大きさは、全く違います。
そのため、ハムスターを怖がらせないようにするためにはどのように接したら良いのか、考えてみましょう。

➀優しく声をかけてからお世話をする
ハムスターは視力が良くないので前触れもなく身体に触れたり、ご飯・水の交換やケージの掃除をすると驚いてしまうので行動する前には優しく声をかけてやると良いでしょう。
このときに大きな声はNGです。

➁身体に触れる際にはすくう様に手に乗せる
下からすくい上げるようにそっと乗せます。
わしづかむとハムスターに強い恐怖心を与え、手を噛んだりするかもしれないので注意してください。

➂触れ合う時間はハムスターに合わせる
ハムスターは、基本昼間はゆっくり睡眠をとり、夕方から夜にかけて行動するという活動スタイルです。
そのため寝ている場合は起こさないようにしましょう!また、嫌がっているときや食事のときもNGです。

*手以外の持ち方は…
マグカップやトイレットペーパーの芯などを代用することもできます。
これらの方法は安定感がある為どんな性格のハムスターにも試すことができます。

*ハムスターを触るときは…
片手に乗せてもう一方の手の指で触ると良いでしょう。
まずは頭や背中を毛並みに沿ってなでます。
頭→いきなり上から触るのはNGです。びっくりしてしまう子が多いです。
背中→首から腰の辺りまでをゆっくりなでる。
※腹部・尾・耳は嫌がる子が多いのでできるだけ触らないようにしましょう。

ハムスターと接するときに注意するべきこと

 

・ふれあう時はハムスターが落下して怪我をしないように気を付けましょう。床から高さが出ないようになるべく低い位置でふれあうのがオススメです。

・怖かったり驚いたりすると噛む事があるので、むやみに口元へ手を出さないようにしましょう。

・寒い季節は手が冷たいと触れる際にハムスターがびっくりしてしまうので注意しましょう。

・ハムスターは耳がいいのでドアの開閉音にも敏感です。ドアを開閉する際は静かに行いましょう。

・鼻が利くため香水などのきつい匂いがするものやハンドクリームにも注意してください。

 

 

◇ハムスターの気持ちを理解してみよう

ハムスターと仲良くなれるように、鳴き声やしぐさ・行動などから気持ちをくみとるようにしてください。

☆ハムスターの鳴き声(一例)

     鳴き声                 意味
「ジージー」 怒っています。

不快に感じています。

「キーキー」 怖がっています。

*手を出してしまうと噛まれる可能性があるので、注意しましょう。

「カチカチ(歯を鳴らす音)」 不満です。

嫌なことがあった後に聞くことが多いです。

「キュッキュッ」 喜んでいます。

あきらかに嬉しい事があった後に聞くことが多いです。

「クックッ」、「プスプス」 いびきです。

*苦しそうに鳴らしている場合は、鼻が詰まっていないか食欲があるかなど確認するようにしてください。

「キュッ」 驚いています。

人間でいう悲鳴のようなものになります。

 

☆ハムスターのしぐさ・行動(一例)

   しぐさ・行動              意味
フリーズしている 音に驚いたときや危険を感じて警戒しています。

*よく「フリーズ」しているのならケージ内が落ち着かないのかもしれません。生活環境を見直してあげてください。

耳が寝ている 何かに集中しているか、眠っています。

ハムスターを驚かせないようにします。

耳がピンとしている 聞き慣れない音がしたので周囲の状況を確認しています。

ハムスターは広範囲の音域を聞くことができるため音には敏感です。

鼻をヒクヒクさせる においを嗅いで、情報収集をしています。
糞を食べる 食べているのは盲腸糞で、一度で吸収できなかった栄養素を再吸収するためです。正常な行動です。
自分の尻尾を追いかけている 平衡感覚が保てずグルグル回っている状態です。

内耳や中耳、脳の病気を発症している可能性がありますのですぐに病院へ連れて行った方が良いかもしれません。

巣箱から出てこない 巣穴で暮らしていた習性から明るいところが苦手です。

夕方~夜頃になると出てくることが多いです。

一方で、いつも出てきていたのに暗くなっても巣箱から出てこない場合は病気の可能性がありますので病院に連れて行った方が良いかもしれません。

これらは一例ですが参考にしてハムスターをよく観察してあげてください。
日頃の観察でハムスターの健康状態や精神状態を把握しておくといざという時に役立ちます。

新しく飼いはじめたハムスターの馴らし方

 

ゆっくりと慣らしていくことが大切です。
そのためのモデルスケジュールを作ってみました!

ハムスターをお迎えしたら参考にしてみてください。

 

1日目 新しい環境に慣れてもらうため、静かな場所にケージを設置しそっとしておきます。
2~4日目 優しく声をかけながらご飯の交換などを行ってください。大きな声は厳禁です。
5~6日目 手からご飯やおやつを与えてみましょう。馴れたようなら、そっと体に触れてみても良いでしょう。しかし無理は禁物です。
7日目 落とさないように注意して、短い時間手に乗せてみましょう。その際にご飯やおやつで手の上に誘導してみるのもオススメです。無理は禁物です。
8日目以降 接する時間を少しずつ長くしていきましょう。(目安は30分程度)

最終的にハムスターの健康チェックを行えるようになればなお良いです!

 

*このスケジュールはあくまで目安です。
個体によって性格が異なりますので、その子の性格を見極め日数などは飼い主さんが決めるようにしてください。

 

今回の記事でハムスターのことが少しでも理解できたでしょうか?
ハムスターの特性を理解して、ハムスターと共に楽しい時間を過ごしてください。