これからウサギを家族としてお迎えする人や今現在ウサギと暮らしている人は、ウサギが快適にそして安心して過ごせる環境づくりを考える機会があるかと思います。
では、ウサギが安心して過ごせる環境を作るにはどうすれば良いのでしょうか?
まずはウサギが快適に過ごす為の環境温度とケージの選び方などを考えていきましょう!
ウサギにとって過ごしやすい環境
*温度・湿度
◆温度は16~22℃ぐらい
◆湿度は30~50%ぐらい
夏は涼しく、冬は暖かく、寒暖差が少ない所が理想的です。
そのため夏場はエアコンを活用しましょう。
冬場はドアの近くや窓際を避けるようにしましょう。
*ケージの置き場所
ウサギが安心して落ち着いて過ごせる場所に置きましょう。
騒がしくなく、換気がしっかりできて適温を保てる場所がオススメです。
ケージの置き場所を考えるときに確認しよう!
◇部屋の真ん中は避けて、落ち着ける壁際に置く。
◇常にきれいな空気が循環している風通しの良い場所。
◇昼間は明るく、夜は暗くなる場所。
◇日当たりが良い場所は好ましいが、直射日光の当たる所は避ける。
◇エアコンの風が直接当たらない場所。
◇テレビ・ラジオの近くや玄関の近くなどは落ち着かないので避ける。
◇犬や猫など、他のペットを飼育している場合は一定の距離がとれる場所にする。
ケージの選び方
*種類
ウサギのケージには主に金網製、プラスチック製、アクリル・ガラス製の3種類があります。
金属製 | プラスチック製 | アクリル・ガラス製 | |
良い点 |
・頑丈で汚れが付きにくく、清潔に保ちやすい。 | ・軽いため扱いやすい。
・汚れた時にすぐ洗える。 ・安価で購入できる。 |
・中がよく見える。
・保温性に優れている。 |
気になる点 |
・底面が金網の場合、ウサギの足裏に負担がかかりやすい。
・齧り癖のある個体に使用すると、歯の噛み合わせが悪くなる可能性がある。 |
・強度があまり良くない。
・体格の良い個体には不向き。 ・傷がつきやすい。 |
・重く動かしにくい。
・通気性があまり良くない。 ・高価。
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*大きさ
ケージを購入する際には横幅と奥行、高さを確認しましょう。
ウサギが寝転んでも余裕がある大きさのものや天井に頭をぶつけないような高さのものが理想的です。
【例】
◆小型種(ネザーランドドワーフなど):横幅50~60cm、奥行40cm、高さ40~50cm
◆中型種(ホーランドロップやアメリカンファジーロップなど):横幅60~70cm、奥行40~50cm、高さ40~50cm
◆大型種(3kg以上のウサギ):横幅70cm、奥行50cm以上、高さ40~50cm
◎注意点◎
ウサギは物をよく齧るので金網製であれば塗装してある物やビニールコーティングされている物は避けた方が良いでしょう。また金属は経時的に腐食や劣化しやすい材質もあるので、ステンレス製がオススメです。
一日を通してケージの中にいることが多いので、時には網やスノコに足を取られて怪我をすることもあるかもしれません。また、小型のウサギや幼いウサギが側面の網目に頭を挟まれることも考えられます。網目の大きさにも目を向けることが大切です。
飼い主さんのお世話がしやすいように扉の大きさや開き方、ケージ内に設置する飼育用品(例えば床材・巣箱・トイレなど)の大きさも考えてケージを選ぶようにしましょう。
どんなに素晴らしい飼育環境が用意できたとしても飼い主さんにとって扱いづらいようでは日々のお世話が大変になってしまいます。飼い主さんにとっても、ウサギにとっても良い環境を持続できるようにすることが大切です。
今回の記事内容を参考に飼育環境をもう一度見直してみてはいかがでしょうか?また新しくウサギを家族としてお迎えされるご予定の方もぜひ参考にしてみてください。
次回は、ケージの中に入れる飼育用品についてみていきたいと思います。