小鳥は病気を隠す傾向にあります。体重の変化は、健康状態の変化につながる大事なポイントです。体重の変化に気付くことで、体調の変化に気付けるかもしれません。
また、ごはんをあげる量の目安として、「体重の1割程度」など体重を基準とする場合があります。
きちんと体重を知っておくことが大切です。

体重の量り方

体重測定には、料理などに使われるデジタルのキッチンスケールがおすすめです。
アナログタイプ(針が動くタイプ)のはかりでは、上皿が大きく沈んで動くので、鳥さんが落ち着いて乗れません。

  • スケールの上におやつやごはんを置いて、食べている間に量る
  • ミニ止まり木等を乗せてそこへ止まってもらう
  • 小さい箱やプラケースに鳥さんを入れて重さを量り、ケースの重量をマイナスする

鳥さんの負担にならない測定方法を選んであげてください。

●記録を残して変化をチェック!

定期的に体重を量り、数値を記録に残していきましょう。
太ってしまった……というときには、ダイエットを。やせてきているなと感じたら、きちんとごはんを食べているかの確認やごはんの見直しも。
また、病気が気になるのは、体重が減ってきた場合だけではありません。いつもよりたくさん食べているわけではないのに体重が急に増えてきた場合、腫瘍等が隠れているかも。
体重の変化は、鳥さんの変化の大事な指標になります。

【キールスコアについて】
同じ鳥種であっても、鳥さんによって体の大きさには個体差があります。やせているのか太っているのか、体重はもちろんひとつの基準にはなりますが、それだけではなかなか判断しづらいもの。
動物病院では、「キールスコア」で状態の判断をすることがあります。「キールスコア」とは、鳥の胸の筋肉の付き方から栄養状態を見るものです。鳥の胸筋は、飛ぶためにとても大切な筋肉なのです。
鳥さんによっては、太り気味かなと思っていたけど、胸を見てもらったら脂肪ではなく筋肉がスゴかった……ということもあるかもしれませんね。