『動物達の寿命➀』ではそれぞれの平均寿命や人間との年齢換算について見てきました。
動物たちと少しでも長く一緒に過ごせるように
寿命を延ばすために私たちが気をつけなければいけないこととはどんな事なのでしょうか。

◇寿命を延ばすために

<食事>

・動物たちにはそれぞれ与えてはいけない食べ物があるので注意し、
 動物たちの種類やライフステージ、健康状態に応じて栄養のバランスが良い食事を心がけることが大切です。
 与えてはいけない食べ物についてはこちらを参考にしてみてください。
・肥満は動物の種類に関係なく様々な病気のリスクへ繋がります。
 高カロリー・糖分の多いオヤツや副食は与えすぎに十分に注意しましょう。
・慢性的な疾患を患っている場合は、かかりつけの獣医師の指示のもとその病気に特化した
 特別療法食を適切な量で与えるようにしましょう。
・犬や猫を飼われている方で手作り食を与えたいと考えている場合は栄養バランスがとても重要になります。
 ご自身で判断せずに、かかりつけの獣医師に相談してみるのも1つの方法です。
・人用の食べ物は与えないようにする。
 人用の食べ物は私たちの嗜好に合うように糖分や塩分が高く、食品添加物など様々な物が入っています。
 動物たちに与えてしまうと消化不良になったり中毒を引き起こし、命の危険になることもあります。
 動物たちの健康を考えて人用の食べ物は与えないようにしましょう。

<運動>

適度に運動させることは体力の維持だけでなくストレスの緩和にも繋がります。


*犬
できるだけ毎日お散歩に連れて行ったりその子の好きなオモチャなどで一緒に遊ぶなど、
運動不足にならないようにしましょう。
*猫
室内でオモチャを使って遊んだり、トンネルやキャットタワーを設置するなど
その子が興味を示す物などを活用して運動を促すようにしましょう。
*ウサギ・チンチラ
室内での場合はもぐれるオモチャや牧草で作られたボールなど、興味をします物を活用して
1日1~2回1時間ほどでもいいのでケージから出して遊ばせて運動を促すようにしましょう!
サークルなどで遊ぶスペースを作ってあげると脱走や事故などを防ぐことができ安心です。
ウサギで外でのお散歩が好きな子の場合、室内で遊ばせることに限定してしまうと
ストレスになったりもするのでこれまで通り無理のない範囲でお外に連れて行くようにしましょう。


*チンチラ・ハムスター・デグー
気分転換にもなる回し車で運動を促しましょう。
チンチラやデグーは、ステップやロフトを設置することで飛び移ったりしていい運動にもなります。
しかし回し車やステップなどは足を踏み外して落下したり、回し車では指や足を挟んでしまったり
怪我の恐れもあるので十分注意しましょう。
*インコ
広めのケージを用意したり、部屋の中で時間を決めて放鳥して自由に過ごせるようにしましょう。

☆犬や猫に限らずウサギ・チンチラ・インコを部屋の中で遊ばせる場合、電気コードを齧ったり
 アクセサリーや観葉植物、人の食べ物などを口に入れてしまうと誤飲誤食や中毒を引き起こす
 可能性があります。
 あらかじめ除けておいたり遊ばせている間は目を離さないように気をつけましょう!

<健康>

・病気の早期発見・早期治療は、長く過ごしてもらうためにはとても大切になるので、
 半年に1回など定期的に健康診断を受けるようにしましょう。
・犬や猫は毎月1回のフィラリアやノミ・ダニの駆虫を行なったり、毎年1回のワクチン接種(任意)や
 狂犬病予防接種(義務)を受けて感染症の予防に努めましょう。
・犬や猫、ウサギは生殖器の病気にかかりやすく、特に女の子は年齢を重ねていくとともに
 子宮蓄膿症や乳腺腫瘍などのリスクが高まり、男の子も精巣腫瘍などの病気にかかる可能性があります。
 そうならないためにも避妊・去勢手術を受けるようにしましょう。
・インコは、過剰に発情してしまうと毛引きや卵を詰まらせてしまうことがあるので注意しましょう。
 詳しくは、こちらをご覧ください。
・インコは日光浴することで骨の健康に必要不可欠なビタミンDが生成されるため、
 日中の暑すぎたり寒すぎない時間に日光浴をさせるようにしましょう。


・歯をキレイに保つのも長生きするには大切になります。
 歯ブラシで歯磨きを習慣的に行ったり、歯ブラシが苦手な子は歯磨きガムを活用したり
 齧り木をいれるなどその子に合った方法で歯のケアを行うようにしましょう。
 またウサギ・チンチラ・ハムスター・デグーは、歯が伸びやすい子が居たり
 不正咬合になることもあるので早めに病院に行くようにしましょう。
・少しでも普段違う点、例えば元気がない・食欲がないなど違和感があれば
 早めに病院に行くようにしましょう。

<環境>

・高温多湿を避けて体温の調節が難しくなってくる夏や冬は、
 エアコンなどの冷暖房やペット用ヒーターを活用しましょう。


・ストレスが健康に影響することもあるので、安心して過ごすことができるように
 なるべく静かで落ち着ける場所にケージを置いたり、犬猫の場合はお気に入りのベッドなどを
 置いて安心して寛げる場所を用意しましょう。
・トイレはこまめに掃除をして清潔にし、安心して排泄できる環境を保つようにしましょう。

長寿な動物のギネス記録

長寿な動物たちがギネス世界記録に認定されています。

動物種 年齢 名前・国名
カメ 190歳 ジョナサンちゃん
犬(ラフェイロ・ド・アレンティジョ) 31歳5カ月 ボビちゃん<ポルトガル>
38歳3日 クリームパフちゃん<アメリカ>
ウサギ 18歳10ヵ月 フロプシーちゃん<オーストラリア>
ハムスター 4歳6カ月 <イギリス>
セキセイインコ 29歳2ヵ月 チャーリーちゃん<イギリス>
62歳 オールドビリーちゃん・<イギリス>

 

◎実は以前、日本に住むワンちゃんがギネス世界記録に認定されていたことがあります。
栃木県さくら市のぷースケくんが、2011年に26歳9カ月で永眠するまで
“世界最高齢の犬”としてギネス世界記録に認定されていました。

いかがでしたか?
動物たちは体の不調を口にすることができないので、私たちが十分に気をつけて
サポートしていくことが大切になってきます。
しかしそれ以上にその子に合った接し方で適度にスキンシップをとって、
私たちからの愛情を伝えることも大切です。
寿命という限られた時間ではありますが、動物たちが快適に生活し皆さんそれぞれが
動物たちと一緒に1日1日を大切に過ごしていってくださいね。