前回は、ハムスターの主食としておすすめのペレットについて紹介しました。
では主食以外に、人間でいう「おかず」や「おやつ」として、どのようなものを与えれば良いのでしょうか?

皆さん、どんなものをあげていますか?

ハムスターの飼い主さんに聞いてみました!

Q.副食・おやつとしてどんなものを与えていますか?(上位5位・イースター調べ)

1:野菜(葉物)
2:種子類
3:果物
4:小動物用おやつ
5:野菜(根菜)

なお、「ペレット以外与えていない」という方は1%程でした。
ほとんどの方が、ハムスターにペレット以外のものをあげているようです。

副食・おやつ

副食やおやつは、食事全体のカロリー量の2割程度におさまるカロリーにすれば、主食の栄養バランスが大きく崩れることはありません。与えても良いものを少しずつ試してみて、好きなものを見つけてあげましょう。
おいしいものを手から与えてあげることで、より仲良くなれるかもしれません♪
※副食やおやつを与える場合は、そのカロリーの分、主食を減らしてくださいね!

●野菜

小松菜、チンゲンサイ、ブロッコリー等の葉物野菜や、ニンジン、サツマイモ等も与えられます。
生野菜は水分量が多く、たくさん食べると水分でお腹いっぱいになったり、下痢をしてしまうこともあります。少量から与えてみましょう。レタスやキュウリは特に水分量が多いので、与えないか、ごく少量にしましょう。
なお、ジャンガリアンハムスターでは水をあまり飲まない個体もいます。その場合は、様子を見ながら生野菜を少し多めに与えて、水分補給させてあげましょう。

●種子類

ハムスターといえばひまわりの種、というイメージがあるかもしれませんが、ひまわりの種はとっても高脂肪!加工状態や殻の有無にもよりますが、栄養成分の3割~5割以上が脂肪なのです。
カロリーも高く、ハムスターの主食には向きません。与えないか、特別なおやつとしてごくたまに与える程度にしましょう。
アーモンドやクルミ等、他の種子類も同様です。

●果物

リンゴやイチゴ等、甘い果物が好きなハムスターは多いですが、糖分が多く肥満につながってしまうことも。
与える場合はひとかけら程度、ごく少量にしましょう。

●動物性たんぱく質

ハムスターは野生下では昆虫等も食べているので、ミルワーム等の虫、またペット用チーズやゆでたささみ等も与えられます。しかし、ペレットを主食にしている場合は十分な量のたん白質が含まれているので、栄養の摂りすぎになってしまうことが多いです。与える場合はごく少量にしましょう。
妊娠期・子育て中の母ハムスターや、食欲が落ちた高齢期等、より栄養補給が必要なときには多めに与えても良いでしょう。

ハムスターは、食べ物を頬袋に入れて巣に持ち帰り、巣の中にためこむことがあります。
時間をおいて食べることもありますが、そのまま忘れてしまうことも。腐ってしまうと衛生的に良くありませんので、時々巣箱の中をチェックして片づけるようにしましょう。
また、溶けたりべたべたしたりする食べ物・大きすぎる食べ物・ビスケット等水分の少ないものは、頬袋に入れたときにくっついてしまってうまく取り出せないことがあります。頬袋の中で腐ってしまったり、頬袋が外に出てしまう「頬袋脱」の一因になることもありますので要注意です!

与えてはいけないもの

食べてしまうと命にかかわるものもあります。
与えないのはもちろん、ケージの外に出して遊ばせるとき等に、手の届くところにないか注意しましょう。

【特に注意!】

チョコレート、玉ねぎ等のネギ類、アボカド、銀杏、桃やさくらんぼの種、じゃがいもの芽の部分。
アルコール類、コーヒー等カフェインの含まれる飲み物。
チューリップやスイセン等、植物にも有害なものがあります。観葉植物にも注意が必要です。
ドングリもハムスターには与えないほうが良いでしょう(含まれる「タンニン」を分解できない為)。リスが食べるイメージから、ハムスターも大丈夫かな?というのは危険です。

また、中毒のおそれがないものでも、人間用に味付けされたものは糖分や脂肪分・塩分等がハムスターには多すぎます。
食べさせないようにしましょう。

人間もハムスターも同じ、食生活は健康の基本です。
長く一緒に暮らすために、ハムスターの食事を気遣ってあげましょう!