手のひらに乗るほどの大きさにつぶらな瞳、愛らしいしぐさ。
ペットとして昔から人気があるハムスターですが、一般的に思われているほど「気軽に・手軽に飼える」かというと、さてどうでしょうか?
小さな動物だからこそ気を付けないといけないことは、たくさんあります。
まずは、ハムスターをよく知ることから始めてみましょう!

ハムスターの生態

ハムスターは、ネズミ目(げっ歯目)キヌゲネズミ亜科に分類されます。
野生下では乾燥した砂場や岩場に生息し、地下に巣穴を作って暮らしています。巣穴には寝床やトイレなど、様々な役割の部屋があります。昼間は安全な巣穴で眠っていて、夕方~夜になると外に出て食べるものを集めたりします。
季節によって気温が下がっていくと活動が鈍くなり、5℃以下ぐらいで冬眠に入ります。

食性は草食寄りの雑食で、野生下では植物の葉や茎、種子、昆虫なども食べています。
外で集めた食べ物は頬袋に入れて持ち帰ります。巣穴の中でそれを吐き出し、安全な状態でゆっくり食べます。すぐに食べないものは、巣穴にため込んでおきます。

野生下では「被捕食者」(獲物として襲われる側)となるので、子供はたくさん産みます。厳しい野生環境では、成長し種をつないでいくこと自体が難しいので、少しでも種として生き残る確率が上がるようにたくさん産むのです。
平均寿命は、およそ2年前後です。

ハムスターの体の特徴

ハムスターといえば、まず思い浮かべるのは「頬袋」ではないでしょうか?
ハムスターは、たくさん食べ物を詰め込むために、上顎と下顎の間にある頬袋が大きく広がるようになっています。頬袋の容量は大きく、顔の大きさが2~3倍に見えるほどたくさんの食べ物をため込むことができます。

もうひとつハムスターの体の特徴として、「切歯が一生伸び続ける」ことがあります。
ものをかじるときに上下の歯がこすり合わされることで、伸び続ける歯はすり減っていきます。そのため、何かの理由で上下の歯がうまく合わなくなると歯がすり減らなくなり、ずれたまま伸びすぎてしまうことがあります。

視力はあまりよくありませんが、鼻と耳は敏感です。飼い主さんの匂いや足音を判断することもできます。
野生下では地中の巣穴で生活していたので、狭い場所で行動しやすいような体形になっています。
また、種類によって体の特徴に違いがあります。例えばゴールデンハムスターの足の裏には毛が生えていませんが、ジャンガリアンハムスターには生えています。

ハムスターの種類

多く飼育されている品種を紹介します。

●ゴールデンハムスター
ハムスターの中では、温和で慣れやすい種です。
縄張り意識が強いため、同じケージでの複数飼育は命にかかわるケンカをすることも。単独飼育がおすすめです。
オスよりもメスのほうが大きな体をしています。
人気のある「キンクマ」は、品種改良されたアプリコットカラーのゴールデンハムスターです。

●ジャンガリアンハムスター
小型のハムスターです。毛並みの色は様々ですが、一般的に、背中に1本筋模様が入っているのが特徴です。
人にもある程度慣れますが、個体差が大きく、様々な性格の子がいます。相性が良ければ複数飼育もできますが、単独飼育のほうが無難です。
活発で運動量が多いので、回し車でたくさん走ります。

●ロボロフスキーハムスター
ハムスターの中で最小の種です。
性格は臆病で慣れにくいため、無理に触れ合わず、姿や動きを見て観賞を楽しむ飼い方がおすすめです。
他の種に比べると複数飼育しやすいですが、相性が悪い場合は単独飼育のほうが良いでしょう。

【ドワーフハムスター】
ジャンガリアンハムスターやロボロフスキーハムスターなどを「ドワーフハムスター」と呼ぶこともあります。これは正式な品種名ではなく、「ヒメキヌゲネズミ属」のハムスターにチャイニーズハムスターを加えた「小型のハムスター」がまとめてそう呼ばれています。
ドワーフ(dwarf)には「小型の」や「小人」という意味があります。ウサギの人気種である「ネザーランドドワーフ」も同じ言葉からつけられています。「ネザーランド」は「オランダ」という意味なので、「オランダの小型ウサギ」という意味なんですね。