ハムスターの寿命は、飼育下では2~3年程です。
人間から見ると短いように思えますが、ハムスターは毎日元気に食べ、運動し、種としての一生を過ごしていきます。
生まれてから寿命まで、どのように成長していくのかを見てみましょう。

離乳期まで

●生後3週齢頃まで
ハムスターの赤ちゃんは毛の生えていない赤裸の状態で生まれてきます。大きくなるにつれて徐々に毛が生え、目が開いて、見た目もしっかりとハムスターらしくなってきます。
母ハムスターは育児中とても神経質になっているため、ストレスから育児放棄や子食いを起こすことがあります。栄養不足からの子食いもあるため、高栄養の食事をしっかり与えましょう。
子供のハムスターは、3週間程度で離乳します。食事内容は、大人のハムスターと同じものを小さく切ってあげてください。

成長期

●2~3ヶ月頃まで
体が大きくなる大事な時期です。高栄養の食事を与えましょう。
性成熟はゴールデンハムスターで7週齢前後、小型のドワーフハムスターでは約2ヶ月程度です。
性成熟までにはオスメスのケージをわけるようにしましょう。一緒にしておくと、近親交配が起こることがあります。
成熟したオスは陰嚢がかなり大きくなるので、性別判断がしやすくなります。

維持期

●4ヶ月~1年半頃
心も体もしっかり成長して、よく食べよく遊ぶ、充実した時期です。
飼育下では運動量が少なくなりがちなので、太りすぎにならないよう、体重管理や食事管理に気を付けましょう。
繁殖させたい場合は1歳頃までがおすすめです。

高齢期

●1年半頃~(平均寿命2歳~2歳半)
個体差はありますが、1歳半ごろから老化の兆候が見られるようになることが多いようです。
回し車での運動が減ったり、寝ている時間が増えたり、毛艶が悪くなったり……といった傾向が見られます。
硬いフードや大きいフードが食べにくくなることもあるので、ふやかしたり砕いたりして、食べやすいようにしてあげましょう。深いフード皿が使いにくいようなら浅いものにしてあげる等、様子を見ながらの対応が必要です。
また、自分で体温の調節もしにくくなるため、温度管理も一層大切になってきます。
おじいちゃん・おばあちゃんになったハムスターが過ごしやすいよう、気を配ってあげましょう。

【ハムスターは子だくさん】
ハムスターは多産です。
生まれる数はドワーフハムスターで平均5匹程度、ゴールデンハムスターでは多いと10匹以上も生まれます。また、繁殖周期が短いので、オスとメスを一緒にしているとどんどん赤ちゃんが生まれてしまう可能性もあります。
10匹生まれた赤ちゃんハムスターが育ったときに、それぞれ別のケージを準備することができるでしょうか?それとも新しい飼い主さんを探す?どちらにしてもなかなか大変です。
かわいいうちの子の子供を見たい、という気持ちになったときには、たくさん生まれる赤ちゃんたちが大きくなったあとのことも考えてみてくださいね♪