「『パッケージの見方』『保証成分の見方』……何が書いてあるかはわかったけれど、結局どうやって選べばいいの?」
鳥さんにぴったりなごはんを選んであげるのは、楽しさもありますが、難しさもありますよね。
ペレットの選び方について、ここがポイント!という点を紹介します。参考にしてみてくださいね。

年齢(成長段階)で選ぶ

【挿し餌期(ヒナ期)】
体を作るために高栄養が必要です。「挿し餌用」「高栄養タイプ」等を選びましょう。

【成鳥期】
体を維持するための食事を考えます。成鳥用ペレットは、挿し餌期用に比べて低カロリーになっています。高栄養の食事は肥満や発情につながるので気をつけましょう。

【換羽期】
羽の生え変わりにはエネルギーをたくさん使います。たん白質が高めの高栄養ペレットに一時的に切り替えたり、普段の食事に高栄養ペレット・パウダーを混ぜたりして栄養を摂らせてあげましょう。

【繁殖期】
繁殖期のメスには特に高栄養が必要です。たん白質・脂質等のエネルギー源に加え、健康な卵を生むためにミネラルをしっかり与えましょう。
ヒナがかえった後しばらくは、親鳥が食べたものを吐き戻してヒナに与えます。この時期も高栄養の食事を与えましょう。

【高齢期】
運動量が減ったり代謝が落ちたりして、体の維持に必要な栄養が減っていきます。食欲が変わらないようなら、栄養の摂りすぎにならないよう、低カロリーのものに変えても。逆に、食べる量が減って栄養をしっかり摂りにくくなっている場合は、高栄養のものを与えてみては。高齢になってから食事を変えるとストレスになってしまうこともあるので、様子を見ながら調整してみてください。

鳥種で選ぶ

小鳥、と一言で言っても、鳥種によって体の大きさも違えば野生下で食べているものも違います。
たとえば、代謝の高い文鳥等のフィンチ類は、セキセイインコに比べて高栄養が必要になります。
多くのペレットにはパッケージに「対象鳥種」が記載されています。まずは、鳥種に合ったペレットを選んでみましょう。

栄養面を見て選ぶ

もし鳥さんのダイエットを考えているのなら、まずは食事の見直しからです。今食べているものよりカロリーが低いものを選びましょう。
痩せ気味だったり病後でしっかり栄養を摂りたいとき等には、高栄養のペレットに切り替えたり、現在の食事に混ぜて与えたりしてみましょう。
どちらの場合も、かかりつけの先生に一度相談してみるのがおすすめです。
⇒『ペレットの基本②~保証成分の見方』『体重の量り方

その他のポイントとして、パッケージ記載の特長やサプリメント成分も見てみてください。
「お腹に配慮」「免疫に配慮」等、鳥さんの気になるポイントに配慮されているものがあれば、それを選んでみるのもおすすめです。

粒サイズで選ぶ

小粒のほうが食べやすい子もいれば、大きめの粒を砕いて食べるのが好きな子もいます。
ペレットを食べているところを観察して、鳥さんの好みに合ったものを選んでみてください。

味や香りで選ぶ

こればかりは鳥さんに聞いてみないとわかりません。
小容量の商品や試供品で、食べてくれるかどうか試してみましょう。初めて与えたときに食べてくれなくても、諦めず、普段の食事に混ぜながら慣らしてみてください。

まとめ

まずは『年齢』『鳥種』『栄養面』が合っているものを選び、
こだわりの強い子なら『粒サイズ』を好みに合わせて選んだうえで、
『味』を鳥さんに判断してもらう……という流れがおすすめです。
ただし、鳥さんが好んで食べてくれるからといって、大人の鳥さんに高栄養のフードをたくさん与える、というのはあまりおすすめできません。栄養面でのバランスが、特に大切なポイントです。
 
鳥さんの年齢や体調の変化等によっても必要栄養は変わってきます。
それぞれのペレットの違いを見ながら、鳥さんの「今」に合わせてごはんを選んであげましょう。