もぐもぐとご飯を食べる姿が愛らしいウサギ。
実はウサギの歯には私たち人間や犬猫とも違う変わった特徴があります。
では、どんな特徴があるのか見ていきましょう!
ウサギの歯
ウサギと犬猫の歯の大きな違いはその食生活にあります。
犬猫は肉を食べるため、鋭い犬歯を持っていますがウサギはどうでしょうか。
ウサギの歯は草をすりつぶすことに特化しています。
そのため、鋭い犬歯はありませんがすべての歯が一生伸び続ける常生歯という種類の歯を持っています。
ウサギは高繊維質な食餌(牧草や樹皮)を咀嚼し、それによって歯をすり減らすことで健康な歯と正常な嚙み合わせを維持しています。
他にも歯が口腔内だけでなく、頭蓋骨や顎骨に固定されている歯の根っこ(歯根)の方に向かっても伸びていきます。
ウサギの歯は生後約25~30日で乳歯が抜けて永久歯が生えてきます。
また、ウサギの歯の色は基本的には白色ですが、個体によっては黄色がかった子もいます。
●切歯
植物を切断したり、樹皮などをかじり取ったりする役割があります。そのため、先端が鋭利になっています。一カ月に約1㎝以上伸びると言われています。
●臼歯
植物をすりつぶすために石臼のような形状をしています。植物を嚙み砕いて細かい粒にすることで、腸内細菌による繊維質の発酵を手助けしています。
【ウサギはげっ歯目?】
ウサギは外見からネズミの仲間(げっ歯目)と思われる方もいらっしゃるようなのですが、
実は違っていてウサギはウサギ目(重歯目)のグループに属します。
ウサギの永久歯は上が16本、下が12本の合計で28本です。
上の歯には大きな切歯(第1切歯)とその後ろに小さな切歯(第2切歯)が生えています。
この第2切歯は小切歯とも呼ばれています。
第1切歯は、弯曲しており大きく弧を描いたような形で縦に溝が入っています。
第2切歯(小切歯)は、小さくて弯曲が弱く円柱のような形です。
このように構造や骨格の違いなどもあり、ウサギは「重なる歯」と書いて重歯目(ウサギ目)というグループになるのです。
ウサギが元気に毎日を送るには、健康な歯が必要不可欠です。
いつまでもおいしくご飯が食べられるように、普段の健康管理の中に歯も忘れずチェックしましょう!