人間の寿命は昔に比べて長くなっています。ウサギにおいても同じように最近では10歳を超えても元気な子が珍しくありません。
何歳になっても元気に毎日を楽しく過ごしてもらうために今回はウサギの加齢について考えていきましょう!

ウサギの年齢

一般的に5歳以上になると高齢期と言われています。
シニアウサギと呼ばれる段階でこの頃からウサギの体や行動に変化が見られることがあります。

体の変化
・視力や聴力の低下
・毛並みがバサバサしてくる
・全体的に痩せてくる
・換毛期などに体調を崩しやすくなる

行動の変化
・睡眠時間が長くなる
・段差などの昇り降りを嫌がる
・運動したがらなくなる
・食欲が落ちる

人間にも共通することがいくつかありますね。
加齢とともに変化するウサギの体に合わせて生活環境を整えてあげる必要があります。
ここからはシニアウサギの生活環境について見ていきましょう。

生活環境

・ケージ

シニアウサギになると関節軟骨がすり減ることで生じる関節の痛みや筋肉量の減少により少しの段差でも落ちたり転んだりすることがあります。
けがを防ぐためにも、ケージ内は段差を減らして平坦な環境を作ってあげましょう。ケージの出入り口の段差にはスロープをつけてあげるとスムーズに移動ができます。
また、高齢になるにつれて一日の間で寝ている時間が長くなります。足や腰への負担を減らすためにケージ内にマットやタオルを敷いてあげてもいいかもしれません。
ただし、マットやタオルをかじってしまう子は誤食の危険がありますので注意してください。

・食事

高齢になると消化器の機能低下に伴って胃腸のうっ滞等を起こしやすくなります。
そのため、シニアウサギの食事には牧草が主原料で繊維質の豊富なペレットが良いとされています。
ペレットを選ぶ際はパッケージの保証成分値と原材料表記の欄を確認してみてください。

例:バニーセレクションプロ シニア

保証成分値の粗繊維がなるべく高いものが良く、20%以上のものがおすすめです。
原材料表記は基本的に配合量の多い物から順に記載されているため、牧草の名前が最初に記載されているものは牧草が主原料となっています。
また、ペレットとは別に牧草も積極的に与えるようにします。一番刈りのチモシーは繊維質が豊富な上に硬さもあるため、胃腸や歯に良いとされています。
チモシーを食べないシニアウサギにはイタリアンライグラスやオーツヘイといったイネ科の牧草があります。イタリアンライグラスは葉や茎が細いため柔らかくなっています。オーツヘイはほんのり甘い香りがする嗜好性が高い牧草です。
また、マメ科のアルファファも嗜好性が高い牧草のひとつですが、チモシーと比べると脂質が高くカルシウムが豊富なので食べ過ぎると肥満や尿路結石の原因になることがあります。

・トイレ

シニアウサギになるとトイレの失敗が見られることがあります。
ケージの床が排泄物で汚れたままだとソアホックと言って後ろ足の裏が脱毛し炎症を起こす原因になります。ケージ内にペットシーツやタオルを敷いてこまめに交換することで清潔な状態を保ちましょう。
シニアウサギの中には、今まで通り問題なくトイレをする子もいます。ウサギの状態に応じて対応するようにしてください。

・動物病院

シニアウサギになると体の様々な生理機能が低下することで体調を崩しやすくなります。急に体調を崩してしまっても落ち着いて対応できるように日頃からウサギを診てくれる動物病院を探しておきましょう。
夜間でも対応してくれる動物病院も一緒に探しておくと安心ですね。
また、病気の早期発見のためにも最低年に1回は健康診断を受診しておくようにしましょう。

「変化するウサギの好物」

みなさんの経験に子供の頃と大人になってからで食事の好みが変わったなと感じたことはありませんか?
実はウサギも年齢を重ねるとともに食事の好みに変化が見られることがあります。
若い頃は好きだったものを食べなくなり、逆に今までは嫌いだったものを好むようになることもあります。
また、同じ食事でも昨日までは喜んで食べてくれていたのに今日は食べない…なんてこともあるかもしれません。
そういった子にはおやつやペレットの味のバリエーションを増やしてあげるといいかもしれませんね。

いかがでしたか?
ウサギの加齢について説明してきましたが、ウサギの体調の変化は加齢だけが原因ではなく病気が原因のこともあります。
「高齢だから…」と放置するのではなく、一度動物病院を受診するようにしてください。