鳥さんにとってケージは安心できる家ですが、一日中ずっとケージにいる毎日を過ごしていてはストレスが溜まってしまうことがあります。そんな鳥さんのストレス解消や運動不足解消方法の一つとして「放鳥」というものがあります。
今回はそんな放鳥について見ていきましょう!
「放鳥」とは
放鳥は字の通り、「鳥さんを放す」ことです。
鳥さんは野生下では空を飛んでいるため、本来であれば広いスペースでの飼育が良いとされています。しかし、鳥さんに満足してもらえるような広大なスペースの確保は現実的に難しいことが多いです。
そのため、1日1回時間を決めて放鳥することで普段はケージにいる鳥さんにも運動やストレス解消の機会を作ってあげるようにします。
放鳥の方法
放鳥は必ず室内で行い、鳥さんから目を離さないようにしましょう。
後に詳しく説明しますが、放鳥中は事故や鳥さんの脱走が起こりやすいです。鳥さんを危険から守るためにも必ず室内で目の届く範囲で行うようにしてください。
放鳥は最低でも1日1回、決まった時間にするのが良いとされています。鳥さんはその生態から規則正しい生活を好むとされているため、朝の外出前や夕方の帰宅時など1日の決まった時間に行うようにしましょう。
また、1回の放鳥時間ですが厳密に決まりがあるわけではありません。
しかし、長時間放鳥していると飼い主さんの注意も散漫になり事故のリスクが高まります。
鳥さんの様子を見ながら調整するようにしましょう。
放鳥時の注意点
放鳥は鳥さんとのコミュニケーションにもなり楽しい時間ですが、事故や脱走などの危険が潜んでいます。
安全に放鳥を楽しめるようにここからは放鳥時の注意点について見ていきましょう。
・脱走
放鳥中は窓や扉などの戸締りに注意してください。
また、網戸にしていても鳥さんが突き破って脱走してしまうことがあります。窓は閉めておいた方が良いでしょう。
・部屋の物
放鳥中は部屋に置いてある物に注意しましょう。
小鳥の副食/危険な物にも記載したように人間の食べ物が鳥さんにとっては猛毒なことがあります。誤って食べないように事前に片づけておくようにしましょう。
また、放鳥中に鳥さんがフンをすることがあります。汚されたくないものは事前に片づけるか別室に移すようにしましょう。
・物に挟まる、人に踏まれる
家具や扉のすき間に鳥さんが入り込まないように注意しましょう。
あらかじめネット等ですき間をガードしておくといいかもしれません。
また、鳥さんは室内を飛んでいるだけでなく床や机の上等を歩いていることもあります。気づかず踏んでしまわないように注意して、必ず目を離さないようにしましょう。
家族がいる場合には必ず放鳥することを知らせてから放すようにします。
鳥さんがどこにいるのか常に把握できるように声かけをするのも大切です。
「鳥さんは寂しがり屋?」
鳥さんは社会性が高く、野生下では群れを形成して生活しています。
そのため、1羽で飼われている鳥さんの中には飼い主さんがいなくなると、寂しさから飼い主さんを呼ぶために「呼び鳴き」をする子がいます。
鳥さんにとって放鳥は飼い主さんと遊べる大切な時間です。
放鳥中は話しかけたり触れ合ったりするなど鳥さんに無理のない範囲で一緒に遊んであげるようにしましょう。
いかがでしたか?
放鳥は楽しい時間でもある反面、色々な危険が潜んでいます。
せっかくの楽しい時間に悲しい事故が起こらないようにこの記事の中でも何度かお伝えしていますが、放鳥中は鳥さんから絶対に目を離さないようにしてください。
事故に注意して鳥さんと一緒に放鳥を楽しみましょう!