小鳥の飼い主さんなら知っておきたい! 基本の用語をあつめました。

換羽(かんう)
「とや」とも呼ばれる。古い羽根が抜け、新しい羽根に生え変わること。
体力を消耗し免疫も落ちやすくなるので、高栄養の食事が必要です。

ヒナ換羽(ひなかんう)
「ひなとや」とも呼ばれる。初めての換羽のこと。幼鳥の羽根からおとなの羽根へ生え変わります。

挿し餌(さしえ、さしえさ)
ヒナの時期に、親鳥の代わりに人の手から食事を与えること。人の手に対する警戒心がなくなり、愛情をおぼえて手乗りになりやすくなります。

一人餌(ひとりえ、ひとりえさ)
「挿し餌」の対義語として使われます。人の手から食事をもらっていた小鳥が、ペレットやシード等を自分ひとりで食べられるようになること。

冠羽(かんう、かんむりばね)
鳥の頭頂部に生えている飾り羽のこと。インコ科には冠羽がなく、これがあるのはオウム科です。感情によって寝かせ
たり立てたりもします。

フィンチ
主にスズメに似た小型の鳥をいいます。スズメ目カエデチョウ科の文鳥やキンカチョウ等が代表的です。

ラブバード
パートナーへの愛情が非常に深くなる種類の小鳥です。その分ヤキモチを焼くことも。コザクラインコ、ボタンインコが代表的です。

粟玉(あわだま)
ムキアワに卵黄などをまぶしたもの。ヒナへの挿し餌によく使われます。

ペレット
人工の配合飼料のこと。栄養バランスを考え、様々な原料を混ぜあわせて成形した乾燥フードです。

シード
主に小鳥のエサとして使われる穀類・種子類のこと。様々な種類を混ぜたミックスシードには、主にアワやヒエなどが含まれます。

ボレー粉
カキの殻を焼いて砕いたもの。カキを漢字で表記した『牡蠣』=音読みでボレイと読むことから、ボレー粉と呼ばれます。汚れが見られるものも多いので、しっかり洗って乾燥させてから与えましょう。

カトルボーン
イカの甲を乾燥させたもの。主にカルシウム補給に与えます。

塩土
赤土をベースに、ボレー粉や塩分を混ぜてかためたもの。塩分など、ミネラルの補給に。食べすぎると塩分過多につながるため、注意が必要です。

そのう
口と胃の間にある、食べたものを一時的にためておく袋。消化機能はなく、まとめて食べた穀類などをやわらかくして胃へ送っていく器官です。

総排泄腔(そうはいせつこう)
便や尿、精子、卵などの通り道を兼ねる器官。肛門へつながっており、排泄物も卵も同じ道を通って排出されます。「クロアカ」とも呼ばれます。

放鳥(ほうちょう)
小鳥をケージから出して、部屋の中で自由に遊ばせること。小鳥の運動やストレス解消、飼い主さんとのコミュニケーションの時間でもあります。

巣引き(すびき)
小鳥を繁殖させること。小鳥の年齢、パートナーとの相性、適した季節や栄養面での注意など、気を付ける点はたくさんあります。

荒鳥(あらどり)
人になついていない、手乗りになっていない成鳥。巣立ちまで親鳥に育てられたため人を怖がり、人の手にも慣れていないので、手乗りにするには根気と時間が必要です。

クリッピング
「羽切り」とも。飛べないように風切羽を切ること。放鳥中の事故や飛んで逃げ出してしまうようなトラブルを防ぐため、また、大型インコやオウムでは飼い主さんとの信頼関係をより深く築く目的でも行われることがあります。
クリッピングを行うかどうかは、飼い主さんそれぞれで意見の分かれるところです。なお、切っても時間が経てばまた伸びてきます。

脂粉(しふん)
小鳥の体から出る白っぽい細かい粉。粉綿羽という羽が粉になったものです。粉綿羽は伸びて先端から崩れる性質があり、崩れて粉になったものが脂粉です。この粉を羽づくろいの際に羽にこすりつけることで、水をはじきやすくする等の役割があります。オカメインコやキバタン等、オウム科は脂粉が多めです。