引き続き、ペレットの疑問にお答えする「ペレットQ&A」です。
今回は、ペレットの賞味期限や保管に焦点を当ててまとめてみました。
ご家庭でのペレットの保管環境を、この機会に確認してみてくださいね♪

※主に『イースターの総合栄養食(主食用)ペレット』についての内容となります。
もっと詳しく知りたい!という場合は、各メーカーに問い合わせてみてください。

●賞味期限について

パッケージに記載されている賞味期限は、通常の環境で保管された「未開封」状態での期限です。
開封後は、徐々に空気中の湿気を吸ったり油脂の酸化等が進んだりして、ペレットの状態は変わっていきます。
水分10%以下のペレット(ドライフード)の場合、開封後は、1ヶ月~1ヶ月半以内で使い切っていただくのがおすすめです。
なお、未開封の状態でも、屋外など温度変化の激しい場所や湿度の高い場所等に保管すると、賞味期限前でも油脂の酸化等が進んでしまう場合があります。人間の食べ物を保管するときと同じように、ペレットの保管にも気を付けましょう!

●「未開封で賞味期限が過ぎたもの」は与えてはいけない?

賞味期限は「おいしく感じられる期間」なので、期限を過ぎてすぐ品質が悪化するというようなものではありません。
けれど、賞味期限切れのペレットはメーカーとしては品質の保証もできかねるので、使わないほうが安心です。

【消費期限と賞味期限】
食品の期限表示には、「消費期限」と「賞味期限」があります。この違い、ご存知ですか?
どちらも「未開封の状態・通常環境で保存していた場合」の期限表示なのですが、「消費期限」は、「安全に食べられる期限」のこと。生鮮食品等のいたみやすい食品に表示されており、「過ぎたら食べないほうが良い」期限です。
では「賞味期限」はというと、「品質が変わらずにおいしく食べられる期限」のこと。いたみにくい食品に表示されています。
どちらにしても、開封後はできるだけ早く使っていただくのがおすすめです。

●開封した後、保管で気を付けることは?

まずはパッケージを確認して、保管に関する記載があればそれに合わせてください。
水分10%以下のペレット(ドライフード)では、品質変化の主な要因は「空気、直射日光、高温、多湿」等です。
つまり保管の際は、「なるべく空気に触れないようにする・直射日光の当たる場所に置かない・高温の場所や湿気の多いところを避ける」ことが大切になります。「なるべく空気に触れないようにする」のは開封後は難しいですが、袋を閉じる際は空気を抜くようにすると良いですね。
なお、ペレットは食べ物ですので、保管状態によっては虫が寄ってきてしまう可能性もあります。湿気を吸って水分量が増えてしまうと、カビが生えてしまうことも。その点は、他の食べ物と同じように注意が必要です。

●他の容器に移してもいい?

できれば製品袋のまま使うのがおすすめですが(移す際に全体的に空気に触れるため)、他の容器に移す場合は、できるだけ空気が入らないようにフタにパッキンがついた保存容器がおすすめです。
中身を入れ替えるときは容器をしっかり洗って乾かし、粉や水分が残っていない状態で新しいペレットを入れてください。

●開封後は、冷蔵庫で保管したほうがいいの?

ペレットの保管方法についてはそれぞれのパッケージに記載がありますが、「冷蔵保存」と書かれていないペレットについては、冷蔵庫に入れずに常温保管をするのが基本です。
冷蔵庫の中と外で温度差が大きい場合、冷蔵庫から出したものの周りも冷えるので、空気中の水分が冷やされて「結露」が起こります。その水分をペレットが吸ってしまうことで、湿気やすくなるのです。頻繁に冷蔵庫から出し入れをすると、ペレットが湿気を吸う回数が増えてしまう、ともいえます。
ペレットは、水分を10%以下にすることで保存性を高めています。水分量が増えてしまうと、ペレットの酸化が進んだり、カビが生えたりしてしまうことも。
なので、ペレットは『風通しの良い、乾燥した場所』での『常温保管』がおすすめです。

ペレットと同じように水分10%程度の食品といえば、身近にどんなものがあるでしょうか。

【しょうゆ煎餅5.9g、高野豆腐8.1g、乾燥シイタケ9.7g、そうめん12.5g】
(可食部100gあたりの数値)

ペレットは、いわゆる『乾物』と同じぐらいの水分量なんですね。
ペレットも乾物も同じで、「確かに涼しいほうがいいけれど、湿度はダメ!」が基本です。

●しばらく使わないので、開封したものを冷凍保存してもいい?

「冷凍保存」と記載されていないフードは冷凍・解凍することを想定していませんので、成分が変わったり風味が落ちたりすることが考えられます。メーカーとしては品質の保証ができかねます。

 
 
どのように保管するかによって、開封後のペレットの状態に違いが出てくることがあります。
おいしい状態で食べてもらうため、上記のように保管環境を管理するのももちろん大切ですが、「開封後はできるだけ早めに使う」ことが基本になります。与えている量に合わせた容量の袋を選ぶことも大切です!