ハムスターが毎日過ごすケージは、ハムスターにとって大事な「自分の家」です。
居心地よく過ごしてもらうために必要な環境は足りているでしょうか?
危ないところはないか?不便なところはないか?ストレスなく快適に過ごせているか?
それぞれのポイントをぜひチェックしてみてくださいね!

ケージ

●ケージの種類

ハムスター用のケージは主に、大きく分けて「金網製」「プラスチック製」「ガラス・アクリル製」の3種類があります。

金網製 プラスチック製 ガラス・アクリル製
【良い点】
・通気性が良い
【良い点】
・軽くて扱いやすい
・中が見えやすい
【良い点】
・透明度が高く、中がよく見える
・保温性が高い
【気になる点】
・冬はしっかりした保温が必要
・手足をはさんだり、登って落ちたりする可能性がある
・金網をかじる癖がある子には不向き
【気になる点】
・通気性が悪いので夏場は温度(湿度)管理が必要
・耐久性が低い
・かじって穴を開け、脱走してしまう子もいる
【気になる点】
・通気性が悪いので夏場は温度(湿度)管理が必要
・重い
・掃除がしにくい

通気性が良くない環境では、湿気やにおいがこもって不衛生になってしまうこともあります。こまめな掃除、換気に気をつけてあげましょう。
また材質とは別にケージのデザインや構造(扉の場所・大きさ)等によって、開けやすさや掃除のしやすさが大きく変わります。上部からしか手を入れられないタイプのケージは、怖がらせないよう注意が必要です。ハムスターは、猛禽類等の天敵に襲われる感覚から、上から迫ってくる手に本能的に恐怖を感じてしまうのです。
ハムスターの住みやすさや、実際に毎日お世話をすることを考えてケージを選びましょう。

【金網ケージをかじってしまう…】
金網ケージをかじってしまうハムスターは少なくありません。かじり木等を用意しているのに何故かケージばかりかじってしまう、とお困りの飼い主さんもいるかもしれませんね。
ハムスターがケージをかじる理由はそれぞれですが、「ストレスが溜まっている」「ごはんが欲しい・遊んでほしい・外に出してほしい」等のアピールが多いようです。「かじっていたらおやつをもらえた」「かじっていたら外に出してもらえた」という経験があると、癖になってしまって繰り返すこともあります。
金網をかじり続けることはハムスターの歯に大きな負担となり、不正咬合等の大きな原因にもなります。
ケージの広さは足りているか、ストレスになるものがないか等、一度飼育環境を見直してみてください。
ただ、かじること自体が癖になってしまっている場合は、やめさせるのが難しいこともあります。かじらせないよう工夫をしても難しいときは、別のタイプのケージに変更するのもひとつです。

●ケージの大きさ

ケージの大きさを考えるときに、大切なポイントがいくつかあります。

◆ハムスターの種類は?
<1匹で飼育する場合の一例>
・ゴールデンハムスター:幅60cm 奥行40cm 高さ30cm程度
・ジャンガリアンハムスター:幅45cm 奥行30cm 高さ25cm程度

体が大きい分、ゴールデンハムスターの方が広さが必要になります。ケージが狭いと運動不足になったりストレスがたまったりしますので、できれば広めのケージを用意してあげると良いでしょう。
参考>『ハムスターの基本』

◆中に何を置く?
フード入れや給水器、寝床等必要なものの他に、運動の為の回し車やおもちゃ等を入れたい、ということもあるでしょう。ただ、あまりたくさんものを入れるとハムスターの居場所が狭くなってしまうかもしれません。中に置きたいものもある程度考えておいてから、ケージの大きさを決めましょう。

◆扱いやすさ、掃除のしやすさ
ハムスターのためにと大きなケージにした結果、掃除が大変でお世話が雑に……なんてことになってしまっては本末転倒!毎日のお世話・掃除がしやすいものを選びましょう。
初めから回し車やトンネルが設置されている等、構造が複雑なタイプのケージはかわいいしぐさが観察できる反面、掃除の手間は増えます。

●まとめ

結局なにがおススメなの?となってしまいますが、どれを選んでも一長一短な部分はあります。
最近ではそれぞれの特長を併せ持った『ハイブリットタイプ』も発売されていますが、購入金額やランニングコストといった費用、飼い主さんの性格(神経質?大雑把?)や趣味(シンプル?デコレーションする?)、住んでいる場所(暑い?寒い?)などの要素を含めると、正解は十人十色です。
記事内容を参考に『最高のお家』を探してみてくださいね!

その他の用品についても引き続き更新していきます♪