「ハムスターの飼育環境①」ではハムスターの生活の基盤となるケージについて、「ハムスターの飼育環境②」では床材や巣箱、トイレについて紹介しました。
今回は、その他のアイテムについて見ていきましょう♪

ケージ内のアイテム

●フード入れ

ハムスターにひっくり返されないよう、ある程度重さがあって安定した容器を選びましょう。陶器製の容器は重くしっかりしていて、水洗いもしやすくオススメです。プラスチック製の容器は、個体差がありますがハムスターがかじってしまうこともあります。
深すぎる容器はハムスターが中身を取り出しづらく、浅すぎる容器は床材が中に入ってしまったり中身が容器の外へ散らばったりします。ハムスターが問題なく食べられているか、様子を見てあげましょう。
生野菜等の水分の多いものとドライフードは、容器を分けて入れた方が安全です。ドライフードに水分がついてしまうと、カビ等の原因になります。
★ハムスターの食事についてはこちらから⇒「ハムスターの食事【前編】」「ハムスターの食事【後編】」

●給水器

水が汚れにくいボトルタイプがオススメです。設置後、きちんと水が出るか、水漏れしていないか、ハムスターが水を飲めているか等をしっかりチェックしてください。
ボトルで飲みにくい子は、安定した器に水を入れてあげましょう。床材等が入ってしまっていないか、水が汚れてないかをこまめに確認してください。

●回し車

ケージ内での運動不足解消に役立ちます。
回し車は、ハムスターの大きさに合ったものを選びましょう。小さすぎるとハムスターの体に負担がかかり、大きすぎると走りにくかったり、遠心力でハムスターが飛ばされてしまうこともあります。ゴールデンハムスターで直径21cm前後、ジャンガリアン等のドワーフハムスターで直径15cm程度がオススメです。
夜行性のハムスターが回し車を回すのは、夜遅い時間のことも多いです。静音性に配慮された回し車だと、飼い主さんの安眠も守ってくれるかもしれません。

●かじり木

ハムスターにとってかじることは本能的なものです。歯の健康だけでなく、ストレス解消にもなります。
ハムスター用のかじり木として、太さや種類、形状も様々なものが販売されています。細い小枝タイプやしっかりした太めのもの等、好みに合わせて試してみてはいかがでしょうか?
直接ハムスターの口に入るものなので安全なものを与えてあげましょう。
また、木製の巣箱やトンネルをかじってしまうこともよくあります。木製の用品はかじり木を兼ねている、ぐらいに思っておいた方がいいでしょう。

●砂浴び用の砂

砂浴びはハムスターにとっての「お風呂」です。砂に体をこすりつけることで、毛についた汚れや余分な脂等を落としています。また、砂を掘ることでストレス発散にもなります。
ただ、「トイレに砂を入れていたらトイレの中で砂浴びをしていた」「砂浴び容器でおしっこもした」……ということもよくあるようで、ハムスターは「トイレ」と「砂風呂」の使い分けをしてくれません。汚れたところはこまめに取り替える等、衛生面には気をつけてあげてくださいね。
なお、ハムスターは砂浴びや毛づくろいによって身ぎれいにしており、お風呂やシャンプーは必要ありません。(皮膚病等で獣医の指示がある場合を除く) 大変なストレスになってしまいますので、水やぬるま湯でのお風呂は避けましょう。

環境管理

●ケージの設置場所

ハムスターが安心して過ごせる場所に置いてあげましょう。暑すぎず寒すぎず、強い風や直射日光が当たらない静かな場所がオススメです。
また、ハムスターの健康のために、温度・湿度の管理は欠かせません。ケージの近くに温湿度計を設置し、管理の目安にしましょう。

【こんな場所は要注意】
・窓際…1日の寒暖差が大きく、直射日光が当たるのも良くありません。
・騒がしい場所…生活音程度なら問題ありませんが、テレビのすぐ近く等、大きな音が継続的に鳴っている場所は不向きです。出入り口の近くもあまり落ち着けません。
・湿気の多い場所…水場の近く等、湿度が高すぎると不衛生になりがちです。
・においの強いものの近く…ハムスターはにおいに敏感です。人にとっては良い香りと思えるものでも、ハムスターには刺激が強すぎるかもしれません。

●夏の管理

ハムスターにとって快適な温度は20~26℃程度と言われています。日本のほとんどの場所で真夏の暑さはこれを軽く超えてしまうため、温度管理を怠るとハムスターは熱中症になってしまい、命にかかわります。(参考:「ハムスターの病気」
熱中症予防として、まず、直射日光が当たるような場所は必ず避けましょう。エアコンでの室温調整の他に、保冷剤にタオルを巻いてケージの上または下に置いたり、ハムスターが寝そべってひんやりできるような、大理石の板や陶器のハウス等を入れてあげても良いでしょう。風通しを良くしておくことも大切です。(ただしエアコンや扇風機の風が直接当たらないように注意してください)
また、温度を下げていても湿度が高いと体温調整が難しくなります。40~60%程度が適切です。

●冬の管理

ハムスターは、室温が5℃程度になると体温が下がり呼吸数も減って動かなくなります。(参考:「ハムスターの病気」
この「疑似冬眠」状態にならないように、寒い季節にはエアコンで室温を調整したり、必要に応じてヒーターを設置しましょう。電球型やパネル型等の種類があります。ヒーターはケージの外側に付けるか、中に置く場合は隅に設置し、暖かくなりすぎたらハムスターが涼しい場所へ動けるようにしておきましょう。
また、床材を厚く敷いておくと、ハムスターは中に潜り込んで温まることができます。寒い季節には床材を多めに入れてあげるといいですね。

まとめ

こちらも参考に♪
「ハムスターの飼育環境①」 「ハムスターの飼育環境②」

一度「これで大丈夫」と環境を整えてあげても、季節等の変化の他、ハムスターの体調や年齢によって「ぴったりな環境」が変わってくることもあります。
ハムスターにできるだけ快適に過ごしてもらえるように、ケージの環境は時々見直して調整してあげましょう。