前回はウサギの熱中症で、ウサギが熱中症になってしまった時の症状などについて説明しました。
今回はウサギの熱中症を防ぐ方法と、万が一熱中症になってしまった時の対処法についてご紹介します!
熱中症を防ぐための環境づくり
夏場は、ウサギのいる部屋の換気をよくしましょう。
理想的には温度は25℃くらいまで、湿度は50%くらいを維持するように心がけてください。
また、直射日光が当たる場所にケージを置かない・飲み水を切らさないようにする等、夏場を快適に暮らせる環境づくりも大切です。
「ケージあたりの温度が分からない」といったことを防ぐためにウサギのケージもしくはケージ付近に温度管理ができる温度計・湿度計を設置しておきましょう。
最高最低温度計といって一定時間内の最高温度と最低温度を示す温度計を使用すると、留守中に室温がどの程度にまで上昇するのかが分かるのでオススメです!
また、どこかにお出かけする際にキャリーケースの中も熱中症を起こしやすいです。風通しのいい状況にするための工夫を心がけましょう。
熱中症になるのは夏だけ?
「熱中症は夏場に気を付けておけば良いのでは?」
と、思われる方がいらっしゃるかと思います。しかし、車で出かけるときには特に注意が必要なのです。
なんと、4月に外気温が23℃であったとしても車内では最高48℃、ダッシュボードでは70℃になることがあります。
ですので、夏場に限らず春~秋にかけてはどんなに短時間であったとしてもウサギだけを車内に残しておく、なんてことはしないように注意しましょう。
熱中症の予防と対処方法
まずは常に飼育環境を整えておくことで、熱中症を予防することができます。
【予防方法】
●温度は25℃くらいまでを目安に調整。
●湿度は50%くらいまでを目安に調整。
●きれいな飲み水を十分量を用意する。
●太らないように体重管理を行う。
●車中に放置しない。
万が一、ウサギが熱中症と疑われるような場合どのような対処方法をとればよいのでしょうか?
どこのお家にもありそうなものでできる対処方法を紹介します♪
【用意する物】
●タオル
水で濡らしてから使用します。
●ビニール袋
タオルが入るくらいの大きさがベストです。
これらは飼育グッズと合わせて置いておくと、いざという時にパッと取り出せて良いかもしれませんね!
まずは、ウサギを涼しい場所に移動させます。
体温を下げる方法のひとつは、冷たいタオルで体を包むことです。しかし、あまりにも冷たい水で体を濡らすと、かえって体温が下がりすぎてしまってそのまま体温低下が止まらず危険な状態に…なんてことにも陥る可能性があります。
そこで、良い方法としては冷水で濡らしよく絞ったタオルをビニール袋に入れ、それでウサギの体を包むようにしてください。
耳や首の後ろ、脇の下などを冷やすとより効果があります。その他の対処方法としては、保冷剤をタオルで包んでから体に当てるという方法があります。
【注意】
体温の急激な低下は避けなくてはなりません。冷たい水にウサギを入れるような方法はとらないようにしてください!
低体温症を引き起こす危険があります。
さいごに
以上がウサギが熱中症になった時の対処法です。
応急処置を済ませたら必ずすぐに動物病院を受診してください。
ウサギが熱中症にならないように気を付けて、楽しい夏を過ごしましょう!